ブンデス200試合出場! 苦しむ日本人選手の中で際立つ長谷部誠の存在感 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ハンブルガーSVは酒井高徳の古巣シュツットガルトに1−2で敗れた。酒井は前半戦の終盤にチャンスをつかんだが、後半戦はまたベンチスタート。チームが負ければチャンスは転がってくるだろうが、一方で酒井を高く買って獲得したラバディア監督の立場は厳しくなる。そんなジレンマを超える力を身につけたいところだ。

 大迫勇也のケルンは、ヴォルフスブルクに1−2で敗れた。前節のシュツットガルト戦はフル出場したが、この試合は90分からの出場。シュテーガー監督の2020年までの契約延長が決まった中、大迫はどうやってポジションを確立していくだろうか。

 ブンデスリーガの日本人選手は、過去のシーズンもスロースタートで、後半戦も深まっていくほど力を発揮する傾向にある。そんな中で、安定感という言葉がぴったりなのが、ドイツで9シーズン目となるベテラン、長谷部誠だ。

 フランクフルトはアウクスブルクと0−0で引き分けたが、この一戦で長谷部はブンデスリーガ200試合出場を達成した。本職のボランチではなく、右SBというポジションを与えられながらも、存在感を発揮している。

 もはやドイツ人記者たちの取材対応もお手のもの。片言で返すだけでなく、細かくコミュニケーションを取る姿は頼もしい。キャプテンマークこそ巻いていないが、ピッチで味方を鼓舞し檄を飛ばす姿は、ベテランのドイツ人選手となんら変わらない。ブンデス出場試合数の記録はまだまだ伸ばしそうだ。

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