ブンデス200試合出場! 苦しむ日本人選手の中で際立つ長谷部誠の存在感 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ドルトムントはインゴルシュタットを2-0で下した。ウィンターブレイク中に体調を崩した香川真司は後半戦初出場。だが55分に一番手で交代した。相変わらずCFオーバメヤンは好調で、ロイス、ミキタリアンと3トップを形成するのが攻撃陣の基本型。中盤はヴァイグルを底に置き、ギュンドアン、カストロ、香川らがその前の中盤の座を争うといった図式は変わらない。トゥヘル監督はドゥルムやラモスを先発起用するなど本格的にターンオーバーを進めており、結果を出さないとすぐにベンチ、という厳しい世界が待っている。

 ハノーファーは0-3でレバークーゼンに敗れた。酒井宏樹とともにフル出場を果たした山口蛍にとっては苦いデビュー戦となった。清武弘嗣が離脱中で、中盤に難のあるハノーファーでは山口は重宝されるはず。チームに早期にフィットすることは、チームが残留争いから脱出するための鍵となる。

 ヘルタはブレーメンと3−3で引き分け、先発した原口元気は69分に退いた。前半戦で戦い方のベースが確立されており、ダルダイ監督の分析も的確。「大崩れするとは考えにくい」と原口は言う。3位争いは熾烈だが、最終的にCL出場権を獲得できたら、この上ないシーズンと言える。

 シャルケはダルムシュタットに2-0で完勝した。内田篤人は練習復帰を果たしたが、長期離脱していたこともあり、ただちに出場とはいかないはずだ。様子を見ながら慎重に復帰を進めることになるだろう。場合によってはツヴァイテ(U-23の選手を中心とするいわば2軍チーム)で4部リーグ公式戦に出場する可能性もある。今シーズン中の復帰が目標、というぐらいのペースでいくかもしれない。

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