長友佑都とインテルの契約延長で両者が手にする大きなメリット (2ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega  利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ただしこの契約更新は、長友がその日付まで必ずインテルに残るという意味にはならない。全ては長友とインテル双方の利益のためだ。長友はこれで新たな契約を手にするし、インテルは彼を移籍金0で失うリスクを回避できる。そういった意味も込められての契約更新であることは忘れてはならない。

 インテルのこの冬のメルカートだが、その主役は、なんといってもサンプドリアでセリエAの得点王争い2位となっていたイタリア代表エデルだ。マンチーニ監督はエデルを強くほしがり、同じく彼を望んでいたレスターなどのライバルを出し抜いて彼との契約を結んだ。18カ月のレンタルで、買取義務のオプション付きだ。このエデルを軸に、インテルはトップ再編成を画策している。

 一方、インテルを去ることが決定している選手は、ドドとラノッキアがサンプドリアへ移籍。ビディッチは現役引退。モントーヤはスペインのベティスへ、グアリンは中国の上海甲花に移籍した。

 インテルが2014年夏に獲得したコートジボワールの若手MFニュクリはジェノア行きがほぼ確定していたが、これは現在凍結している。インテルが今回中盤を獲得しなければ、彼の移籍はないだろう(ボローニャも彼に並々ならぬ興味を示しているが)。そう、インテルは今中盤の司令塔を探しているのだ。

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