包帯グルグル巻きで怒った本田圭佑。ダービーでの起死回生を期す (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ミハイロヴィッチの言う通り、引き分けという結果といくつかの場面での対応には不満が残るが、それでもミランはやっと、自分たちらしいプレーを確立できてきたと言えるだろう。もちろんまだまだ改善の余地は大いにあるし、相手を倒すKOパンチに欠くきらいはあるが。

 試合は引き分けに終わったが、ミランは依然6位にとどまっている。順位の近いライバルたちが、みな失敗してくれたからだが、反対にヨーロッパリーグ出場圏内入りを果たす大きなチャンスでもあったわけだから、残念である。

 火曜日の夜にミランはコッパ・イタリアの準決勝1戦目を戦った。相手は3部リーグのアレッサンドリア。論理的にはミランが完璧に有利だが、油断は禁物だ。アレッサンドリアはこれまで多くのセリエA、Bのチームを倒して勝ち上がってきたのだし、コッパ・イタリア優勝というチーム創設以来のタイトル獲得に向けて、意気込みは計り知れないものがあるからだ。だが試合を優位に進めたミランは、1-0で先勝した。

 そしてカップ戦のあとはミラノダービーだ。ミランにとっては大きなターニングポイントとなる試合である。

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