こぼれ球を狙い続けた岡崎慎司。
今季4点目は「運じゃない」

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

「『自分が交代かぁ......』という感じはありましたけどね。個人的には、今日はゴール以外もよかったので」。正直な心情を吐露すると、交代について次のように分析した。

「チャレンジするプレーをずっとしているから、そういうプレーヤーが3人前線にいることになる。監督としては、そのなかで誰を外すか――。俺も前を向いて仕掛けるプレーが多く、しかも前を向いたときにボールを取られる場面もあった。つまり、俺とバーディーとリヤド(・マフレズ)が同じことをしているから、そういう意味では、自分の交代は妥当と言えば妥当かと思います。

 今は、残しておくべき選手が自分ではなく、リスクを冒してでもバーディーとリヤドのふたりを残したい、という監督の気持ちは理解できる。今までの実績でいったら仕方ない。ただ、そう思わせないように、攻撃力の部分でふたりを上回るようになりたい」

 もちろん、試合には90分出場したい。ただ、「献身的なプレー」や「前線からの守備」にブレーキをかけ、動きの意識を「ゴール」に傾けているからこそ、1-0でリードしているタイミングで交代を命じられた......岡崎はそう解釈した。そして同時に、こうも言う。「そういう目で見られているのは、僕は悪くないかなと思っている。覚悟の上でやっているし、それがゴールにつながっているから」

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