武藤嘉紀、マンチェスター・U移籍報道の裏にある「2つの事実」 (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 逆に課題となるのは、プレミアリーグのフィジカルとプレースピードに順応できるかどうかで、そこは岡崎が苦しんでいるように、もう少し武藤もレベルアップしないと適応が難しい部分は否めないだろう。

 いずれにしても、もし移籍のチャンスが本当に訪れたなら、武藤にとってはこれほど名誉なことはない。かつて日本人としては、ドルトムントで2シーズン活躍した香川真司が2012年からマンチェスター・Uでプレーしたが、残念ながらその冒険は実を結ぶことなく、2シーズンで幕を閉じることとなった。それだけに、まだドイツで半年の実績しかない武藤にとっては、想像以上の大きなチャレンジになることは間違いない。

 現状、マインツ側はマンチェスター・Uから正式オファーは届いていないと公言し、武藤の冬の移籍期間での放出も否定している。つまり、武藤のマンチェスター・U入りの可能性は低いと見ていいだろう。しかし、わずか半年の実績だけで世界屈指のメガクラブへの移籍の噂が世界を駆け巡っただけでも、十分に価値はある。

 今シーズンの後半戦も、さらにその評価を高めるような活躍を期待したいものである。

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