ジダン初陣でレアル大勝。史上類を見ない「カンフル剤」の効果

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 レアル・マドリードの監督に就任したジネディーヌ・ジダンの初陣は、ベイルのハットトリック、ベンゼマの2得点でデポルティーボ・ラ・コルーニャを5対0で破る完勝。幸先の良いスタートを切った。

デポルティーボ戦で指揮を執るレアル・マドリードのジダン監督デポルティーボ戦で指揮を執るレアル・マドリードのジダン監督 ジダンの監督就任を祝う狂騒曲が鳴り止まない。

 試合前、公式ショップではジダンの名前と背番号5番(現役時代につけていた)の入ったユニホームが販売され、大きなニュースになった。また、メンバー紹介では、選手以上に大きな拍手と声援が監督ジダンに送られた。

 試合が始まると、ラファ・ベニテス前監督時代には感じることができなかった、チームに対する愛情ある雰囲気がスタジアムを包み込む。そしてピッチでは、なぜここまで違うのか、やはり前監督との関係は良くなかったのだろうなと思わせるほど、高い士気でプレーする選手たちの姿があった。

 クリスティアーノ・ロナウドのゴールこそなかったが、5得点に加えて、守備でもGKケイロル・ナバスを中心に今季好調のデポル相手に無失点。トップチーム初采配であることを考えれば、誰もが満足する結果をジダン率いるチームは手にした。

「監督なら誰もが試合に勝つことで満足感を手にすることができる。この試合は、選手たちと同様に、どうすれば勝利できるかを本当に多く考えたし、うまくいってくれた。今日一番評価するのは選手たちの姿勢だ」

1 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る