ブンデス3位の原口元気。「お前、日本人っぽくないなと言われます」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 76年生まれのダルダイ監督の評判は必ずしも芳しいものではない。外部との対応を含めて、人格的にも評価されていた前任のルフカイ監督とは、何かと比較されがちだ。

 だが、ダルダイの采配そのものは的確だと、原口は感じているようだ。ダルダイは、ブンデスの中堅から下位にありがちな、パワーとスピード任せのサッカーから脱却を図った、と言う。

「緻密さがあると思うんです。結構細かく相手をスカウティングして、それによって選手を変えたり、今回はこう攻めようとかいう話に、毎回時間を使っている。イメージですけど、ブンデスの下のチームって、結構アバウトにサッカーやっているなと思う。守備を頑張って、ハードワークしてカウンター、というのが真ん中から下のチームだと思うんです。対戦していても、『こいつら、どうやりたいかわかってないな』というのがあるんですよね。僕たちにも去年は『これ、どうやったらいいんだろう』というのがあった。そういうバラバラ感を他の下位のチームには感じるし、今は正直、そういうチームに負ける感じはしないんです」

 緻密な分析と細かな戦術。そこに絶妙なバランスを感じると原口は言う。

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