リバプールが首位レスターを圧倒。やられた岡崎慎司が敗因を語る (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 一方のレスターは、普段ならある程度引いて構えてショートカウンターの機会をうかがうが、リバプール戦はまったくと言っていいほど機能しなかった。エースのジェイミー・バーディーは発熱を抱えながらプレーし、同じく好調のMFリヤド・マフレズも「非常に疲れている」(クラウディオ・ラニエリ監督)。躍進の原動力であるふたりが精彩を欠いたこともあるが、その事実を踏まえても力の差はハッキリとしていた。

 では、ピッチ上にいた岡崎はどう感じていたのか。彼によれば、リバプールのセントラルMFの動きに戸惑い、チームとして普段どおりのプレーができなかったという。日本代表FWは言う。

「今までのチームは、ボランチ(=セントラルMF)が横に開いてこなかった(が、リバプールは違った)。それで自分たちは陣形をコンパクトにできない状況になり、結構やりづらくなった。いつもならコンパクトに保てているから、ボールを取った後、その近くに味方がいるんです。でも、(相手のボランチに引っ張られて)サイドに開かされてしまった。そこには俺とバーディーが行かないといけないし、プレスに行ったら今度は中央を使われてしまう。中でチョロチョロ動く選手が何人もいたし。ボールを取れたらチャンスになるが、その分、体力も消耗させられた」

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