リバプールが首位レスターを圧倒。やられた岡崎慎司が敗因を語る

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 プレミアリーグで首位を走るレスター・シティがリバプールに敗れ、国内リーグ戦で11試合ぶりに黒星を喫した。

 先発した岡崎慎司はリバプールの守備を崩せず69分に途中交代 先発した岡崎慎司はリバプールの守備を崩せず69分に途中交代 シュート数はリバプールの26本に対し、レスターは7本。ポゼッションでもリバプールが65%で上回った。スコアは0-1の最少得点差だが、岡崎慎司が「チームとして総合的に負けていた気がします」と認めたように、内容的にはレスターの完敗だった。レスターが無得点に終わったのは、今季初めてのことである。

 たしかに、ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールの持ち味が随所に表れた試合だった。球際では激しくボールホルダーに寄せ、ボールを奪えば素早く縦へ展開する――。空いたスペースを見つけると、リバプールの選手が流れ込むように侵入し、厚みのある攻撃を奏でた。高い位置からのプレスも効果的で、レスター陣内へ押し込み続けた。

 象徴的な場面は16分。レスターの後方から最前線の岡崎に縦パスが送られたが、途中でセントラルMFのジョーダン・ヘンダーソンがカット。空いたスペースに飛び出したMFアダム・ララナにヘンダーソンが縦パスを入れてチャンスにつなげた。最短コースでゴールを目指すのがリバプールの狙いで、無難な横パスも少なく、アグレッシブに縦へ仕掛けていた。

 特にこの日のリバプールは運動量が多く、1-0のリードで迎えた試合終盤になっても、追いかける展開のように積極果敢に攻めた。直近3試合で未勝利と低調な内容が続いていた彼らだが、この試合では豊富な運動量と分厚い攻めでレスターを圧倒した。

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