今季初フル出場の本田圭佑。誰もが認める活躍でミラン残留へ (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 カルピはご存知の通り今シーズンのA昇格組だし、スペツィアはセリエB、アレッサンドリアに至ってはレーガ・プロ(3部)のチームである。他の準々決勝の組み合わせがラツィオ対ユベントス、ナポリ対インテルであるのに比べたら、ミランは大変恵まれたといえよう。その4チームのどこかと対戦するのは決勝においてである。

 話をリーグ戦に戻そう。勝利だけでなく、この試合ではついに本田圭佑の活躍を見ることができた。フロジノーネ戦で本田はスタメンに復帰し、そのまま90分間ピッチに立った。多くの重要なプレーに絡み、そのパフォーマンスにはCEOのアドリアーノ・ガッリアーニも満足がいったようだ。試合後の会見で彼はこう語っている。

「今日は4人の中盤、全員がすばらしかった。特に本田の仕事ぶりは最高だった。やはり彼は優秀な選手だ。昨年に比べると、今シーズンは少し低調だったが、今日の活躍は決してまぐれではない」

 またガッリアーニは別な席で、先週、本田とミラン幹部が会談をしたことを明かしている。2017年6月で満期を迎える契約を更新することはないが、本田の希望もあって1月の移籍もないことが、その場で確認されたと思われる。本田は「1月にミランを出て行く理由は何もない」と語ったようだ。この話題に関しては今後の展開を待とう。

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