マインツ武藤嘉紀、ヘルタ原口元気が今季前半戦を振り返る
「シーズンにうまく入って、序盤からどう戦うかができていたから、自信をもって戦えた。チームとしてももっと上にいこうと監督も常に言っていたので、現実に3位で終われたのは良かった。でも、ここからあと半分ある。最終的にここにいれたらいいけど、簡単じゃない。ポイントの少ないチームは努力してくるから。完成度を高めたい」
不思議なもので、欧州のチームには自分たちの想定や周囲からの期待を超える順位を目指そうということがあまりない。バイエルンに本気で勝とうとするチームはあまりないし、中堅クラブは中位で終わればそれでよしとする。たとえばマインツなどは堂々と「ヨーロッパリーグは目指さず、その下あたり。いい選手が出たら売る。それがこの街のクラブだ」と公言していた。分相応であろうとするのだ。
それだけに今季のヘルタの上昇志向は異質。指揮官をはじめ選手たちやクラブそのものが同じ方向を向けたことが大きいのだろう。チームが躍進する一方、原口は自身については反省点を口にした。
「監督にも信頼して使ってもらったので、もっとやりたい。『よくやった』より『もっとやりたい』という気持ちが強い。後半戦、得点がとれないってことはないと思うから、もっといいモノを見せたいな、と」
そう話しながらも、原口は心地よさそうな疲労感を笑みと同時に浮かべた。
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