長友佑都も復活させたインテル。強さの秘密は「カメレオン」 (3ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko photo by Getty Images

 ゴールをしてもこのポーズ、試合に勝ってもこのポース。先日は試合後のロッカールームでマンチーニまでもがこのポーズをして写真におさまっている。興味がある人は#EpicBrozoで検索してみるといい。インテルの選手たちの親密度がわかる写真がたくさん見つかるはずだ。

 もちろん仲の良さだけがターンオーバー成功の秘訣ではない。共通意識を持って日々練習に臨んでいるので、誰がプレーしても同じインテルのサッカーができるというのも重要だ。また、今のインテルにはスーパースターといわれる選手はいないが、同じくらいのレベルの優秀な選手が揃っている。だから個々の選手の力に頼らなくてもすむ。

 たとえヨヴェティッチがゴールしなくても、イカルディがベンチでも困らないのである。その証拠に得点王ランキングのベスト10に入っているのはイカルディだけ、それも8位である。多くの選手がゴールを決めていることを物語っている。

 今シーズンのインテルのもう一つの特徴は非常に守備的なプレーにある。ここまでの得点は22とトップ5のチームの中で一番少なく、失点はといえばたった9ゴール。セリエAで失点数がひとケタなのはインテルだけである。

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