守備固めの岡崎慎司。先発へのカギは「バーディーにないプレー」 (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 その後も勢いは止まらず、鋭い切り返しからマフレズが豪快に蹴りこんで追加点。あとがないチェルシーはディフェンダーを1枚削って捨て身の攻撃に転じたが、レスターは守備陣が踏ん張って1失点に抑えた。レスターの完勝と呼べる内容だった。

 だが対照的に、岡崎慎司は難しい局面に立たされている......。国内リーグの直近7試合で6度目のベンチスタートを命じられ、代わりに2トップの一角に入ったのはFWレオナルド・ウジョアだった。岡崎はバーディーとの交代で88分からピッチに入ると、5分のロスタイムを含めて7分間のみプレー。クラウディオ・ラニエリ監督の「プレスをかけて」の指示どおり、守備で支えて勝利に貢献した。

 試合後、ミックスゾーンに姿を見せると、まず口をついて出たのは、「レスターの強さについて」であった。

「ここまでくると、勢いだけじゃないって感じますね。やられる感じがあまりしない。センターバックの足が遅くて、その背後が弱いこともチームとしてカバーできている。ボランチの潰し役がふたりいるし、いろんなところが噛み合っている感じがする。

 相手に攻めさせて......という形が、自分たちにはすごくフィットしていると思う。ゴールを決めるべき選手が決めているし、はたから見てもいいチームだなと。結果を出している選手がいなくなったらわからないけど、そう簡単には崩れないんじゃないかな」

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