香川真司、EL決勝Tやる気満々。「CLからいいチームが来た」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 渡辺航滋●写真 photo by Watanabe Koji

「なかなか良い形でボールが入らなかったですし、入っても連動性が出せなかったし、あとはみんなイージーなミスが多すぎた。やっぱり控え組だったので、みんなちょっと積極性が空回りした部分もあるし、消極的になった部分もあるし。久しぶりの試合(先発)の選手も多かったしね。そういう意味ではちょっと自信を欠いた試合だったかな」

 アピールはしたいが、試合勘が薄く自信も持ちきれない。そんな選手が多く、うまく試合が運べなかったというわけだ。

 ドルトムントにとって今季のELはターンオーバーの場でもある。ブンデスでは第15節以外、すべての試合に先発している香川がELではわずかに2度の先発で、遠征に帯同しなかったことさえある。1次リーグは6試合で、結果を求めながらも控えの選手たちに経験値を与えるという目的は果たせた。

 だが、この日の最終戦で敗れたように、控え組の質は決して高くはないということもあらためて確認させられた。

「勝つことを当たり前のように求められた」と、トゥヘル監督は釈明する。相手はビッグネームとは言いがたいが、それでも好敵手だったというわけだ。「決勝トーナメントに行くことが大事だった。1位か2位かは気にしていなかった」と香川は言うが、3勝1分2敗という結果は、いくらターンオーバーの場とはいえ満足とは言えないはずだ。

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