数字が証明する欧州最強クラブはバルサ。大没落はミラン (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 ちなみに、この24年間のCL優勝回数はそれぞれ各4回。つまり、強い時は強いけれど、波が大きいのがR・マドリードで、優勝を逃しても高位で安定しているのがバルサとなる。

 R・マドリード11回。バルサ4回。両クラブが1位を獲得した年は、24年間で合わせて15回に及ぶ。全体のほぼ3分の2。スペインの2大クラブとはよく言われるが、欧州の2大クラブ、欧州サッカーの主役と言ってもオーバーではない。

 両クラブを脅かしそうな存在は、今季、バルサ、R・マドリードとともに3強を形成するバイエルンだが、今後、どれほど高位に安定できるか。時代を築くに至るのか。

 ちなみに、バイエルンの過去24年間の平均順位は7.6位。7年間、トップ10圏外にいたことが平均値を下げる原因になっている。また、トップ10入りした数では、バイエルンと同数ながら、平均順位で下回り4番手にランクされるマンUは、今まさに圏外(現在19位)に飛び出した状態にある。

 それをさらにひどくしたのがミラン(現在23位)。昨季も今季も加算ポイントはほとんどないので、ここからさらに大幅に順位を下げることは必至。24年間のトップ10クラブの中で今、最も状態が悪いクラブだ。

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