数字が証明する欧州最強クラブはバルサ。大没落はミラン (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

「欧州のビッグクラブ」あるいは「欧州の強豪クラブ」とは、よく使われる言い回しだが、それは概念的で抽象的だ。その「ビッグ」や「強豪」のベースとなる成績をデータで示したのがこの表だと言っていい。ビッグや強豪の意味が具体的な姿として浮かび上がる。

 各年トップ10に入った回数の多い上位10クラブは、以下のとおり。

 1)バルサ=24回 2)R・マドリード=20回 3)バイエルン=17回 4)マンU=17回 5)アーセナル=15回 6)ミラン=14回 7)ユベントス=13回 8)インテル=13回 9)ポルト=11回 10)チェルシー=10回
(同じ回数の場合は、平均順位で勝る方を上位とした。ちなみに次点の11位はバレンシア、12位はリバプール)

 1位にランクされた年が一番多いのはR・マドリードだ。現時点(15~16シーズン、11月23日現在)を含めて計11回。ライバルクラブのバルセロナ(4回)に大きく勝っている。R・マドリード強し、と言いたいところだが、視点を変えれば違った姿も見えてくる。

 それがトップ10入りした回数だ。バルサは今季も含めた24年間、常時その中にランクされている。最も悪い99年でさえ9位。これに対してR・マドリードは、24年間でランク外(11位以降)が4回。平均順位でもバルサが2.96位なのに対し、R・マドリードは5.16位となる。

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