「ミランに残りたい」と明言も、また本田圭佑は出場わずか10分 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 何よりもまずシュートが少ない。ゴールを使命とするFWにとってこれは致命的だ。リーグが休みに入る前の対アタランタ戦では、ミランが彼らのゴールにシュートを放った回数はたったの6回(うち3本はゴール枠内、3本は枠の外)。ユベントス戦に至っては、さらに少なくなって5回。うちブッフォンの守るゴールに飛んだものはたったの2本だ。あっちがうまくいけば、こっちがダメ。ミランの問題はまだまだ山積みであることを如実に物語っている。

 今のミハイロビッチのサッカーは、敵を待ち受け、プレッシャーをかけてボールを奪って素早くリスタートし、サイドアタッカーが1対1で相手DFを抜き、CFにアシストを出すというものだ。そのCFはコロンビア人のカルロス・バッカで、今のところミランでは一番ゴールを挙げている。

 ミハイロビッチは試合後、今回のユベントス戦をこう分析している。

「我々はDFの基礎を確立したが、今度はオフェンス力が足りなくなってきている。何よりあまりにもミスパスが多い。今日も実力は互角だったのに、我々のミスのひとつからチャンスを得て、ユベントスが決勝ゴールを決めてしまった。我々はもっとリスタートをうまく活用していかなければいけない。我々の攻撃陣はもっとできるはずだし、もっとすべきだ。

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