イタリア人も注目。本田圭佑とミランの関係は好転するのか (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 出場停止のボナベントゥーラに代わって、彼のポジションに誰が入るのか――先週のミランはこの話題で持ちきりだった。誰もがそのポストを手に入れようと熱心に仕事をしていた。中でも最後の最後まで争っていたのが本田と、3ヵ月近く怪我でピッチを離れていたフランス人のニアンだ。しかし最終的にミハイロビッチが選んだのはニアンだった。そして本田はといえば、また終了間際にちょっとプレーをするだけだった。

 ローマの地でラツィオを破った後、ミランにとってホームでの勝利は、チャンピオンズリーグ出場圏内入りという目標を実現するためにも大変重要なものであった。実際ミランはアタランタ戦で良いパフォーマンスを見せ、ボールポゼッションも長く、試合を支配していた。しかし終盤になるとアタランタは果敢な攻めを見せ、多くの危険な場面もあった。それを救ったのが16歳の若きGKドンナルンマだった。その守備は堂々としており、近いうちにミランの正GKを任される可能性も高い。

 残念ながら結果は0-0のスコアレスドローに終わったが、この試合に対するミハイロビッチの手応えは悪くはなかったようだ。

「今日のミランのパフォーマンスは確かにラツィオ戦で見せたものとは違っていた。ただ、言い訳ではないが、我々は今回、アレックス、ベルトラッチ、ボナベントゥーラと3人の主力選手を欠いていた。どうしても勝てない試合というもの、時にはある。そういう時に重要なのは負けないことだ。それに今回、無失点に終わったことも収穫だと私は思っている。とにかくミランは今、いい道を進み続けているよ」

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