岡崎慎司の「見えにくい貢献度」にラニエリ監督はいつ気づく?

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 ワトフォードのGKエウレリョ・ゴメスによる「捕球ミス」と「PK献上」という幸運な形で2ゴールを奪ったレスターだが、岡崎の投入が試合の流れを変えるキッカケになったのは間違いない。試合後の指揮官も、中盤と前線をつなぐ「重要な選手」と褒めていた。

 とはいえ、チームがいくら勝利を重ねても、本人としてはどうしても歯がゆさが残ることだろう。結果を出している以上、バーディーとマフレズを軸にメンバーを編成するのは自然な流れで、しかもチームが絶好調となれば、指揮官が人員変更を加えるのは考えにくい。そんな今のレスターを、岡崎はどう見ているのか。

「いろいろな要素があると思うけど、勝ち続けていて、勢いがあるのが一番。あとは、困ったときにバーディーがいてくれること。そして、リヤド(・マフレズ)がボールを持てることなど、(攻めの)形がはっきりしている」

 たしかに、今のレスターは、個の力を全面に押し出したシンプルなサッカーが威力を発揮している。だが、快進撃の理由はそれだけではない、とも言う。

「リヤドもバーディーも、どちらも自分でゴールを獲りたい選手。自分の"我"があるタイプだと思います。ただ、なんでバーディーたちが伸び伸びできるかというと、やっぱり周りの選手があいつの分まで走っているから。誰かが役割分担を決めたわけじゃないけど、今は周りの選手がサボったらいけない」

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