ケルンで先発復帰の長澤和輝。「試合に出られなくても迷いはなかった」
――その間、どうしていたんですか。
「言葉を勉強するというのがコミュニケーションをとる方法ですけど、言葉以外の部分で自分から取りにいけるコミュニケーションってあると思うんです。例えばみんなで遊びに行ったときに馴染むようにするとか。もちろんコミュニケーションを言葉で取りたいですけど、練習前のウォーミングアップなどで、できるだけこっちはコミュニケーションを取る気があるんだ、と見せるようにしようと思ってやっていました」
――サッカーの違いへの戸惑いはありませんでした? ドイツでは個のパワーやスピードを前提にしているようなところがあると思うんですけど。
「スピードそのものは外国選手に追いつくようにはならないし、高さも変わらない。そこは技術だったり、例えばギャップに入るところを工夫したり、それ以外の部分でここだったら通用するというのを考えながらやっていました」
――大卒でそのまま海外移籍というスタイルで先陣を切った形ですが、後輩たちにも続いてほしいと思いますか。
「同じ世代で大学リーグでやっていて、そこからドイツの4部や5部に来てる選手の友人も多くいるんです。彼らと情報交換したりしているのですが、もちろんこっちで時間を費やすということには、それなりのリスクもあると思うんです。だから単純に来たほうがいいよ、というわけではない。そこは自分の判断ですよね」
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