ケルンで先発復帰の長澤和輝。「試合に出られなくても迷いはなかった」 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

――ケルンのオファーは、Jリーグのオファーを覆すほど魅力的だったのでしょうか。

「Jも魅力的でしたけど、大学生が海外に挑戦する機会はなかなかもらえないのが現実だし、そこでいいチャンスを頂いたなという実感はありました。Jリーグに行ったことがないから比べることはできないですけど、ブンデスリーガというのは世界の中でもレベルの高いリーグだと思うし、ドイツという国も、育成などを含めてサッカーを学ぶ上ですごく重要なことが勉強できる場所だと思うので。もちろんサッカーをやる上でも素晴らしい環境だし、挑戦して得るものは多くあると思うので、挑戦しました」

――ドイツに来てから変わったことはありますか。

「髪型かな?(笑)。ドイツ人のチームメイトに美容院に連れていかれて、日本じゃない感じになっていた時期がありました。(『ダサかったもんね』とスタッフに言われて)それは冗談です(笑)。日本から海外に来たというだけでも変わったことは大きいし、アマチュアの大学生で、授業を受けながらサッカーをしていたのが、プロになったということで変わったことも大きいし、それは同じことがないくらいの変化だと思います」

――最も苦労したことはなんですか。

「コミュニケーションですかね。最初に入ったときには通訳が入ってくれるという話で来たのですが、『カズキはある程度理解してるから大丈夫だろ』みたいな感じで、最初の2ヵ月くらい通訳なしでやっていたんです。チームメイトと話すといっても、ドイツ語なんて大学でも学んだこともないですし、何がなんだかわからない状況で入って、選手たちとコミュニケーションをとれるまで時間がかかったな、と」

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る