絶好調のハーフナー・マイクをハリルジャパンで見てみたい!

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

 オランダ再デビュー戦となった第2節。敵地でのトゥウェンテ戦には2万4500人の観衆が集まり、「多くのサポーターに囲まれてサッカーやったほうが気持ちいいと改めて思いました」と、ハーフナーはしみじみと語った。表舞台から姿を消したハーフナーのこの1年間が、本人にとって予想以上につらかったことは容易に想像できる。

 だが、この1年でプレーヤーとしてもかなり成熟したのだろう。相手マーカーとの駆け引きのうまさ、ゴール前でのポジション取りの妙は、ベテランらしさがにじみ出ており、見ていて思わず唸ってしまう。

 最近になり、日本でも何人かの識者が「ハーフナーの代表復帰待望論」を唱えているが、「1年間、自分は消えていたので、イチから頑張ります」と、本人は淡々としている。そして今年11月、代表招集に関するレターが届いたと明らかになったが、それでも彼は、「レターはみんなに送られているようなので、まずはチームで結果を残せるように頑張りたいです」としか言わないのである。

 しかし、フィンランドリーグ20試合でたった4点だったハーフナーは、その半分の試合数で7点と、オランダの地でしっかりと結果を残している。それはコンディションが上がった何よりの証拠で、今が旬なのは間違いない。1年ぶりに代表のユニホームを着るハーフナー・マイクの姿が見てみたい。


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