スタメン復帰! インテルが突然、長友佑都を必要とした理由 (2ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega  利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 控えだったこの何ヵ月かの間も、いつ出番が回ってきても応えられるよう、長友がモチベーションを落とさず懸命に練習を続けてきたおかげだろう。今、長友はマンチーニにとって必要な選手となり、セリエAの上位を占めるインテルの本当の一員となっている。

 こうなってくると長友の未来がどうなるかが気になってくる。彼のインテルとの契約は2016年6月で切れるが、いまだ更新はされていない。もしインテルが彼を留めるつもりであれば、早急に話し合いを開始しなければいけないだろう。もしかしたらこの1~2週間のうちに全てが決まる可能性も高い。次の週末の試合が終われば、リーグは代表戦のため休みとなる。ピッチ内外での様々な状況を落ち着いて考慮する時間もできるはずだ。

 いくつかのイングランドのチームがこの1月に長友を欲しがっているのは確かである。だがおそらく長友自身はこのままミラノに残り、インテルがスクデットを勝ちとるのに手を貸すことを望むのではないかと思われる。こんなチャンスは滅多にないことだ。

 インテルも6月にただで長友を手放すわけにはいかない。だからこそ長友の代理人とインテルのSDピエロ・アウシリオの間で必ず話し合いの場がもたれるはずだ。そしてアウシリオはすでにマンチーニとこの件について話し合っているに違いない。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る