ドルトムント大勝を演出。香川真司はアタッカーか、MFか? (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「点は取れてないので、そこはひとつの課題だと思います。シュート練習だったり、そういうところで取り組んでいくしかない。しっかり練習して、自信、イメージを広げていけたら試合に通じると思うので、やっていきたいと思います」

 この日、香川に決定機は3度あった。まずは立ち上がり3分。左サイドをロイスが突破、オーバメヤンを経由し、中央で横パスを受けたカストロがディフェンスに囲まれながら走り込んだ香川に落とすが、香川は足を滑らせてしまった。

 次いでで58分のチャンスは香川から始まった攻撃だった。中盤で香川がベンダーにはたき、ベンダーは右に大きく展開。ロングボールを受けた右サイドのギンターがグラウンダーのクロスを送った先には香川がいたが、シュートは大きく枠を越えた。

 最後は82分。ギンターが右からヤヌザイへとつなぎ、ヤヌザイはペナルティエリア手前で香川にラストパス。香川はワントラップから左足でシュートを放ったが、枠をとらえることはできなかった。

 中盤の選手としては文句ない活躍を見せている香川。このプレースタイルが定着するのか、それともアタッカーとして試合を決定づけることのできる選手に戻るのか。今年の香川は分岐点に立たされているのかもしれない。

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