ブンデス1000勝。大迫勇也が漏らした「バイエルンが強い理由」

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 バイエルンが早くも独走体勢に入っている。第10節は4-0でケルンを下し、今季開幕以来10連勝。ブンデスリーガの連勝記録を自ら更新した。また、この日の勝利はブンデスリーガで1000勝目、前人未到の数字となった。

 チャンピオンズリーグ、アーセナル戦は0-2で敗れたものの、グループF首位をキープしたまま。アーセナル戦はブンデス開幕前に行なわれたドイツスーパーカップでヴォルフスブルクにPK戦で敗れて以来の黒星だった。この2つの敗戦は今季の流れにもバイエルン自体の勢いにも大きな影響を与えるものではなく、要するに今季のバイエルンは勝たなければいけない試合は全てに勝利しているのだ。

バイエルン戦に出場、ラフィーニャと競り合う大迫勇也(ケルン)バイエルン戦に出場、ラフィーニャと競り合う大迫勇也(ケルン) そのアーセナル戦から中4日、そして3日後にはヴォルフスブルクと一発勝負のドイツ杯2回戦が控えていた。連戦を考慮し、グアルディオラはシャビ・アロンソとマルティネスをベンチに置き、疲労からの回復を優先させた。その一方で、負傷離脱していたロッベンを8月29日の第3節レバークーゼン戦以来となる先発で起用した。

 先を見据えながら選手のトライも行ない、勝ちにいくことのできるのは層の厚さのなせる技だ。しかも復帰したばかりのロッベンが先制点を挙げるという、筋書きがあるかのような試合展開に、75000人の観衆で埋め尽くされたスタジアムは割れんばかりの歓声が響いた。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る