ロベカル、ルシオ、日本出身選手も。インドSリーグがすごい! (5ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

 昨季の得点王で元ブラジル代表MFエラーノ(チェンナイ)は相変わらず老練な動きを見せていますし、そのほかマーキーではないですが、元ノルウェー代表DFリーセや元フランス代表FWマルーダ(いずれもデリー・ダイナモス)らはフィジカル的にもまだまだトップコンディションに近い状態を保っている感じで、いいプレーをしていると思います」

 興行色の強いISLに対してインドにはIリーグもあり、いずれの運営にも全インドサッカー連盟(AIFF)がかかわっているものの、現状ではFIFAから認められ、ACLなどへの参加権があるのはIリーグである。ISLではマーキープレーヤーを含め8人以上の外国人選手の保有が義務化されているため(同時に出場できるのは6人まで)、インド人選手がなかなかプレー機会を得られないという現状もある。

「ISLとIリーグの両方でプレーする選手もいますが、そうした選手は限られています。確かにISLで優秀な外国人選手とプレーすることで、貴重な経験を積めるとも言えますが、Iリーグの選手の半分もISLに参加できない状況では、犠牲があまりに多い。その点はインドサッカーの将来を考えても気になりますし、今後のルール改善やブラッシュアップは必要だと思います」

 とりあえず来季のIリーグは1月に開幕する予定だが、今後はISLとの統合などを含め、何が起きて不思議ではなさそうだ。和泉自身、ISLに疑問を感じる部分もあるが、自ら体験することで学べることも多いという。そして、プレーするからには優勝したいし、将来はインドサッカーのために何かできれば、と話す。

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