ロベカル、ルシオ、日本出身選手も。インドSリーグがすごい!

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

 練習場などの環境面では、お金をかけているISLとIリーグはやはり格段の差があります。それにISLはプロモーションを広くやっていることで、インド国内はもちろん世界的に認知されており、たとえば遠征先のホテルや食事に行った際などでもリスペクトある対応を受けることができます。そんな扱いはインド代表時代ですら受けたことがなかったので、最初はびっくりしましたね」

 ISLには、各チームにW杯やユーロ、南米選手権、UEFAチャンピオンズリーグなどに出場経験のあるマーキープレーヤー(看板選手)の獲得が義務付けられている。そのことが話題になる一方で、中にはすでに引退状態だった選手もおり、1年目の昨季はほとんど活躍できずに帰国した選手もいた。

「確かに去年いたデル・ピエロやピレス(元フランス代表MF)はほとんど走れてなかったし、走れなければいくら技術があってもサッカーにならないですからね。何億円もかけて獲得しても、ケガしてすぐに帰ってしまう選手やコンディション不良などを理由にほとんどプレーできない選手もいて『それならそうしたお金をインドサッカーのために使え』と批判の声があるのも確かです。

 でも、去年と比べれば今年の方がいいと思います。ロベルト・カルロスや元フランス代表のFWアネルカ(ムンバイ・シティ)らは監督兼任でプレーしていますが、ウチの元ポルトガル代表FWポスティガは、練習ではそれほど動きが速いとは思わなかったのですが、試合になれば上手さが光るというか、要所を心得ていて開幕戦では2点を決めてくれました。

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