香川真司も認めた「力の差」。ドルトムント、バイエルンに完敗 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 果たして結果は5対1の完敗。気が早いようではあるが、今季のリーグ戦の行方が見えたような気さえした。

 この試合、ベストメンバーで臨んだバイエルンに対し、ドルトムントのトゥへル監督にとってはいくらか見込み違いがあった。

 太ももに問題があるというシュメルツァーとスボティッチを欠くことになった最終ラインの変更は大きく、右からソクラティス、ベンダー、フンメルス、ピシュチェクという並び。ピシュチェクは本来右でプレーし、ベンダーもボランチを得意とする選手。ソクラティスも今季はCBでプレーしており、初めての組み合わせだった。

 さらには中盤にカストロを起用し、オーバメヤンとミキタリアンの2トップはワイドに開き、香川は中央でプレーした。ホフマンとロイスはベンチスタート。主力5人をこの試合に向けて休ませたはずが、万全のメンバーを組むことはできなかった。

 メンバーだけでなく、戦い方にも問題があった。2トップを開き気味にしたことから相手CBへのプレッシャーがうまくかからない。26分、バイエルンはボアテングのロングボールにミュラーが抜け出し先制点を決めた。香川が言う。

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