ミラン連勝。ブーイングを浴びても本田圭佑が使われ続ける理由 (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 アタッカーコンビはこの試合でも優秀であることを証明し、特にカルロス・バッカは2ゴールを決め、多くのサポーターにかつてのシェフチェンコを思い出させた。いや、誰かと比較しなくともバッカは才能ある選手である。ルイス・アドリアーノは、絶えず動き続けることでパレルモのDFを撹乱し、バッカの働きをサポートした。中盤ではモントリーヴォ、ボナベントゥーラ、そしてクツカはミハイロビッチの望むようなプレーを支えた。

 ミランの一番の問題はやはり守備だ。未だにバランスと持続力を保つことができていない。5節まででミランはすでに8失点をしている。上位を目指すチームにとっては多すぎる数字だろう。

 火曜日(9月22日)の夜、ミランはウディネーゼと対戦した(セリエA第5節)。結果はまたしても3-2の勝利。本田は先発し、64分にやはりポーリと交代している。

 次の日曜日、3連勝がかかるジェノア戦はミランが前進する大きなチャンスだ。ミハイロビッチが思い描いているミランが、ミラニスタが望んでいるミランがここでついに現実となって現れてくれるといいのだが……。

オフィシャル誌編集長のミラン便り>

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