ドルトムント開幕5連勝。香川真司が語る「ふたつの攻撃パターン」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 また、すでにシーズンが始まり、移籍市場が閉じる間際に獲得されたヤヌザイ、パク・チュホらも、トゥヘル監督はELなどで機を見て先発起用している。

 昨季までの「プレッシングサッカー」という前提は残しつつ、少し違うサッカーを見せることにも成功している。

 レバークーゼン戦でも4-3-3のシステムで、「中盤で主導権を握ろうとするサッカー」を見せた。当然、相手はそれをわかったうえでプレスをかけてくる。すると、「カウンター」との使い分けが効いてくるのだ。

 例えば9分。ドルトムントは中盤で一旦ボールを奪われ、最終ラインで奪い返すと、ヴァイグルが左サイドの裏に長いボールを躊躇なく入れる。ミキタリアンはキープしながら状況を見据え、右を上がったギンターへサイドチェンジ。ギンターのシュートはディフェンスに阻まれるが、今季のひとつの形を見せた。

 先制点につながった19分のシーンもそうだった。中盤で相手がクリアしたボールが自陣で香川の足もとに転がる。香川はそのまま、右前方に走り出したホフマンにロングボールを入れる。ホフマンはGKとの駆け引きを制してゴール。ロイスが負傷離脱した穴をホフマンはきっちり埋めた。

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