敗戦にもミラン指揮官は満足。本田圭佑のトップ下は正解だった

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

●態度
 この日のミランの試合に対する姿勢は、インテルより良かったと言われている。開幕のエンポリ戦では勝利したものの、その覇気のなさにミハイロビッチは激怒したが、ダービーでの選手たちの態度には満足したようだ。

 常に高いプレッシャーをかけ、ボールを取り戻したら即座にリスタート、というミハイロビッチの望んだことを選手たちはきちんとこなしていた。ただ惜しむらくは持続性に欠けた。ミラネッロで彼らがしている練習ではもっとずっとハードなのだが、この日はその断片しか見ることができなかった。

●ミハイロビッチ
 先にも触れたエンポリ戦の後、ミハイロビッチは「勝ったというのにまるで負けたような気分だ」と怒りを露わにしていたが、この日は真逆だった。試合後の会見で彼はこう語っていた。

「今日の私は怒ってはいないよ。唯一うまくいかなかったのが結果というだけで、ゲームをずっと支配していたのは我々の方だった。ただゴールが足りなかっただけだ。この調子でプレーをしていけば、今後多くの勝利を手に入れることができるだろう。もちろんこれはダービー。どんな時でも負けるのはいいことではない。しかし監督にとって一番大事なのは、チームがいいプレーを見せることだ。とにかく負ける内容の試合ではなかった。

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