守備で貢献しつつゴールを目指したい、岡崎慎司のジレンマ (4ページ目)
しかし、こうした献身性はゴールやアシストという結果に比べると、どうしてもインパクトや派手さに欠けてしまう。特にチームが劣勢にまわると、前方へ仕掛けられず、中盤も組み立てられず、という悪循環。チームとしての未熟さが増長され、結局、FWジェイミー・バーディーの「スピード」や、マフレズの「突破力」といった『個の力』に頼らざるを得なくなるのだ。
そうなってしまうと、周りに活かされるタイプの岡崎は、難しさが増す。とりわけベンチには、「高さ」のFWレオナルド・ウジョアや、「速さ」のダイアーら強烈な個の力を持つ選手が控えているだけに、ラニエリとしては選手交代のカードを切りたくもなるのだろう。
「替えても影響ないというところで、そこまで評価されていないのかなと感じる」と岡崎。イタリア人指揮官の日本代表FWへの評価は決して低くないが、たとえば4試合連続フル出場中のバーディーのように、「絶対に不可欠な存在」という立ち位置でもない。こうした状況を変える手立てになるのは、やはりゴールという結果を掴んでいくしかないように思うが、はたしてこの難局をどう乗り越えていくだろうか。
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