本田圭佑はベンチ。ミラン初勝利にも指揮官はダメ出し連発 (3ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 シーズン最初の数試合でミランが露呈しているのは中盤の危うさだ。ミランは中盤できちんとボールをキープできない。だから守備にも手を貸せないし、特にプレーを組み立てることができない。

 それを解決する選手として、ゼニトに所属するベルギー人のアクセル・ヴィツェルの名前が挙がっていた。しかし交渉は難航。選手獲得を担当するアドリアーノ・ガッリアーニはこれまで何度もタイムリミット寸前に大物を獲得してミラニスタをあっと言わせてきた。ミラニスタは今回も期待していたが、残念ながら特に大きなサプライズはなかった。

 しかし何より一番のサプライズはマリオ・バロテッリの帰還だろう。バロテッリはたった12ヵ月でまたロッソネロのユニホームに袖を通すこととなった。「悪童」と呼ばれたマリオもすでに25歳。今回が本物の選手になれるかどうかの最後のチャンスだろう。

 そのためにもミランは彼に、少し厳しすぎるほどの規律を課した。その多くは私生活に関するもので、服装、髪型、飲酒、喫煙、夜遊びなどを制限している。あとはすべてマリオ次第である。バロテッリ獲得はミランとミハイロビッチにとって大きな賭けだ。バロテッリ自身のためにも、ぜひその賭けに勝ってもらいたいものだ。

オフィシャル誌編集長のミラン便り>

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