ドルトムント連勝。香川真司がいまフル出場にこだわる理由 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

「本当に暑くて、相手も5バック気味でスペースもなかったし、こっちの前線も足が止まって、どこに動けばいいのかという感じだった。ボールを慌てずに回し続ければよかったかなと思うし、効率よくサイドのスペースを使えればよかった。そういうところをスペースがないなかで見つけないとダメだし、そういう意味で苦労した。だけどセットプレー絡みで点が入って、楽な気持ちでハーフタイムに入った」

 調子が悪くても、自分たちの志向するサッカーができなくても、勝てる。そこに今季の良い流れがあった。何をやってもうまくいかなかった昨季と違うところだ。

 決定機はヘルタにもあった。15分、自陣からのロングボールに原口が抜け出しGKと1対1になる。だがボールのバウンドに合わせ、GKの位置を見定めようとしたところで、フンメルスに後ろからつつかれシュートまで至らなかった。原口は語る。

「しょっぱなのチャンスを決めたかったですし、あれが今日の全てだった。僕に与えられたチャンスというのはたぶん90分であの1本だったと思うし、少し早くシュート打っておけばよかった。ちょっと慎重にキーパーの動きを見すぎて、駆け引きをしすぎたかなと思います」

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