ブンデス開幕。新天地HSVで再生を期す酒井高徳インタビュー (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

――そういう時期、他の選手はどうしているんでしょうね?

「分かんないです。なんか、聞きたくないんですよ。プライドがあるというか、『ちょっと、調子が悪いときってどうするんですか?』とか聞きたくない(笑)。人の考えを聞くことは大事だとは思うんですけど、結局、性格なのかなとも思うし。選手同士でサッカーの話はするけど、考え方の話はしないですからね」

――ひとりで考え込むほうなんですね。

「例えば練習後にエクストラでトレーニングしようと思っても、あれもこれもになっちゃって、月曜にシュート練習、火曜にクロス、水曜にパスとなってしまう。だけど、そんなこと本当は必要ないんですよ。クロスなんて良いときは良いんだし……と、こうやって話しているときは思えるんですけど、いざピッチにいると、あれもこれも直したいとなる。自分の考え方をコントロールする方法を習得したいですよ」

――移籍して、もっとすっきりしているものだと思っていました。

「そんなことないっすよ。まだ抜け出せてないです。でも、シーズン始まってみたら違うかもしれない。開幕戦(8月14日)はアウェーのバイエルン戦ですし、ブンデスの楽しさをあらためて感じるかもしれない」

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