ブンデス開幕。新天地HSVで再生を期す酒井高徳インタビュー (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

――移籍に関してはラバディア監督から直接電話が来たそうですね。

「昨季中、最初にオファーをくれていたのがハンブルクでした。ただ、他にもサイドバックを探していて交渉できるところがあると聞いていて、いろいろ考えてHSVにほぼ決めたときにブルーノ(ラバディア)から電話があって。『(うちに)来るならすぐ来て欲しい』と言われました。ブルーノは自分の良さを知ってくれているし、彼のサッカーへの情熱、気持ちを前面に出すところが好きです。特別扱いせず誰にでも同じように、練習でも試合中でも注意する。あと、練習の中でも一個のミスも許さない感じ。シュツットガルト時代も、そういう練習のピリピリ感は集中させてくれるので良かった。新しい環境で、なにか良い変化をブルーノからもらえるかなと思いました」

――実際に環境は変わりました?

「変わりましたが、今でも自分がどういう選手なのか、探してる感はありますね。ハンブルクに来て3週間くらいたちましたけど、練習しながら、『らしくねーなー』とか、『そういうプレイヤーじゃねえだろ』と思うようなプレイをしたり、なんでそういう風になるかなと考えてしまったり。ブルーノからも『調子が良いときは思い通りにやればいいけど、調子が悪いときは簡単にやれ』と言われました。だから今は我慢のときなのかな、と。そういうときほど基本に忠実に、と思ってはいるんですけどね

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