今年は2回来日。国際タイトル総なめ中のリーベルは大忙し

  • 三村高之●文、写真 text&photo by Mimura Takayuki

 まさに破竹の勢いといったリーベルだが、コパ・リベルタドーレスのグループリーグでは思わぬ苦戦を強いられた。引き分けが続いて勝ち点が伸びず、最終節で勝ってかろうじて決勝トーナメント進出にこぎつけた。

 トーナメント1回戦の相手は、ライバルのボカ。グループリーグ6戦6勝のボカは、この時点では優勝候補の筆頭だった。しかしリーベルにツキが味方する。ボカのホームゲームで、後半のピッチに戻って来たリーベルの選手たちに向け、ボカサポーターがペッパースプレーを噴射。これは護身用のもので、肌に触れると焼けるように痛い。前半を戦って毛穴が開いた状態なので、痛みはさらに激しいものになった。選手たちは試合続行不可能を訴え、ボカの失格敗退となった。

 ツキはまだある。パラグアイのグアラニーを下し決勝戦進出を決めた翌日、もう一つの準決勝が行なわれ、ティグレスがブラジルのインテルナシオナルを退けた。コパ・リベルタドーレスは、クラブW杯の南米代表を決める大会でもある。CONCACAF(北中米カリブサッカー連盟)に所属するメキシコ勢は、招待参加であり、たとえ優勝しても南米代表にはなれない。このためリーベルは決勝戦を戦わずしてクラブW杯への出場を決めた。

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