インテルが画策? 長友佑都の移籍先候補が次々とあがる理由 (2ページ目)

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko photo by Getty Images

 契約更新を考えていないインテルにとって、彼を1月まで保有し続けるのは危険すぎる。もしそこで彼を売却できなければ、インテルは来年の夏、長友をタダで手放さなくてはならず、それはビジネスとしては大きな損失なのである。

 それに対して長友自身はどう考えているのだろうか? 長友はミラノという町が好きでここに残りたいと思っている。北イタリアでの生活はすっかり軌道に乗り、できればよそに行きたくはない。たとえそれがインテルとの契約が切れる来年までであるとしても、彼はできるだけ長くミラノにとどまりたいと考えているようだ。

 そこでインテルは彼がなるべく気に入るような移籍先を探して、長友を納得させようと画策している、というわけだ。

 ただし、インテルがもっと強引な方法に出ないのは、長友とインテル首脳陣との関係はとても良好である上、彼がトヒル会長と同じアジア人であるという理由も少なからずあるだろう。できれば対立することなく、双方納得の上での円満移籍を望んでいるのだ。

 長友は先日まで行なわれていたインテルの中国ツアーに参加した。深圳で行なわれたミランとのダービーではスタメンとして登場し、80分間プレイをしてみせた。フィジカルコンディションは良さそうで、守備だけでなく攻撃にも幾度となく参加していた。

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