日本人選手のCL出場が難しくなった理由 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 選ばれてもベンチ要員だったそれまでとは一変。このシーズンの直後に行なわれた南アフリカW杯では、0トップとして大活躍したことは記憶に新しい。

 もしCSKAがグループリーグを突破していなかったら、本田がそのシーズン、チャンピオンズリーガーになっていなかったら、その代表スタメンはなかっただろうし、日本のベスト16もなかったと思われる。本田様々と言うよりCSKA様々である。

 これはチャンピオンズリーガーと代表チームの成績の関係を分かりやすく証明したいい例だと思う。

 代表チームのレベルは、チャンピオンズリーガーの数に比例する。これが真実だとすれば、日本は慌てなければならない。本田、長友佑都、内田篤人、香川真司、長谷部等、過去のチャンピオンズリーガーが今後再び、その座に返り咲く可能性は低い。そう言わざるを得ない状況にある。岡崎慎司にもその目はなさそうだ。

 最大4人いた日本人チャンピオンズリーガー。そのレベルを回復するのは至難の業なのである。武藤、宇佐美、柴崎岳など、日本期待の選手たちがCLで活躍する姿も、正直、現状ではイメージできにくい。日本の進歩率は世界の進歩率に追いついていない。

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