選手の質のバロメーター。CLの舞台から日本人が消える日 (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 とはいえ、このランキングでは、地元欧州勢にアドバンテージがある。自国のクラブが本大会に出場していれば、出場選手の数も自ずと増える。というわけで、外国のクラブから出場した選手(スペイン人ならスペイン以外のクラブから出場した選手)で集計してみた。

 1位ブラジル(47人)、2位スペイン(27)、3位アルゼンチン(26)、4位フランス(20)、5位ベルギー、セルビア(各14)、7位オランダ(13)、8位ポルトガル(11)、9位ウルグアイ、スウェーデン、カメルーン、イタリア(各8)......。4人(内田篤人、本田圭佑、香川真司、宮市亮)の日本は、トルコ、セネガル、ウェールズと並んで、26位タイだった。

 33位タイと26位タイ。中間を取ればだいたい30位。チャンピオンズリーガーが4人いてもこの数字だ。日本と肩を並べるセネガル、ウェールズは、2014年ブラジルW杯本大会には出場していない。日本も、アジアの緩い出場枠がなければ、本大会に出場できたかどうか怪しい。そう考えるのが自然だ。

 ちなみに日本の4人という数は、11~12シーズンと並び、これまでの最大値。それが来季からゼロになる。時計の針が、10年前に逆戻りする。いや15年前というべきかもしれない。

 日本人初のチャンピオンズリーガーが誕生したのは14年前。01~02シーズンだ。

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