岡崎慎司がイングランドで成功するために必要なこと (5ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 岡崎が最初に越えなければならないハードルは、プレミアリーグのスタイルに順応することもさることながら、まずはプレイ機会を得ることになる。現状、ファーストチョイスのFWは泥臭いプレイで昨シーズンに11得点を記録したレオナルド・ウジョア(アルゼンチン)と、イングランド代表にも招集されたジェイミー・ヴァーディーの2人。冬の移籍で加わった24歳のクロアチア代表アンドレイ・クラマリッチも控えている。

 まだフロントが前線の補強に動いている点からしても、チーム内競争の激化は必至。少なくとも、岡崎はポジションを確約されて移籍したわけではないと見るべきだろう。

 いずれにしても、岡崎が活躍するためには、プレシーズンからゴールという結果を残すことでチームメイトからの信頼を得ることが条件となるだろう。信頼さえ手にすれば、前線での動き出しやゴール前での粘りという岡崎の特長を生かそうという意識がチームに浸透し、好循環が生まれるはずだ。

 果たして、岡崎はプレミアで最も成功した日本人選手になれるのか。そのカギとも言えるプレシーズンのキャンプから、その動向に注目が集まる。

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