岡崎慎司がイングランドで成功するために必要なこと (4ページ目)
また、以前ほどではないにしろ、上位を狙う強豪6~7チーム以外はロングパスやクロスを多用するイングランド伝統のスタイルで戦うチームが多いという環境も、日本人にとってはマイナス材料だ。細かくボールをつないでビルドアップせず、ダイナミックかつスピーディにゴールに直結するプレイを選択するスタイルは、なかなか日本人のプレイスタイルにフィットしないケースが多い。
この手のチームのゴールシーンは、その多くがペナルティエリア外からのミドルシュートやサイドからのクロスに対してゴール前で合わせるというパターンになる。つまり空中戦の競り合いに強く、ミドルレンジのシュートも得意とするFWでないと活躍の場はほとんどなくなってしまうのだ。
岡崎がプレイするレスターも例外ではない。プレミア昇格組として臨んだ昨シーズンは、モダンサッカーを標ぼうしながら結果を出せず、結局、後半戦から5バックの現実路線に方針転換。いわゆる典型的な堅守速攻型に切り替えたことが奏功して残留を果たしたという経緯がある。岡崎加入直後に指揮官ピアソン監督が解任されたため、新シーズンのレスターがどんなサッカーになるかは定かではないが、残留が現実的な目標である以上、守備重視の速攻主体という路線に大きな変更はないと予想される。
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