岡崎慎司がイングランドで成功するために必要なこと

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 そんな厳しいプレミアリーグに挑んだ日本人プレイヤーは、過去8人いる。

 2001年夏、日本人として初めてプレミアリーグのクラブのユニフォームを着たのはボルトンに移籍した西澤明訓で、その約1週間後には稲本潤一が名門アーセナル入り。以降、戸田和幸(2003年1月/トッテナム)、中田英寿(2005年8月/ボルトン)、宮市亮(2010年12月/アーセナル)、香川真司(2012年7月/マンチェスター・ユナイテッド)、吉田麻也(2012年8月/サウザンプトン)がプレミアリーグに挑戦。李忠成も、当時2部だったサウザンプトンに移籍してプレミアリーグ昇格を果たしている。

 しかしながら8人のケースで言えば、日本人とプレミアリーグの相性は決して良いとは言えないのが実情だ。

 たとえば西澤や李は、プレミアリーグの舞台に一度も立つことなくクラブを退団。また、シーズン途中に加入した戸田は1年目が4試合の出場で、2シーズン目は出番なし。高卒後に渡英した宮市にしてもリーグ戦デビューはボルトンへ期限付きで移籍後、つまりアーセナル入りしてから3年目のことで、以降4シーズンでの出場は計17試合。結局、1ゴールもないままドイツ2部での再出発を強いられた。

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