ブラジルらしさ皆無。ネイマール頼みのドゥンガ構想は瓦解

  • 三村高之●文 text by Mimura Takayuki photo by Getty Images

 この暴挙により、ネイマールには4試合の出場停止処分が下された。

 ネイマール不在の第3戦。ブラジルはDFチアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)とMFロベルト・フィルミーノ(ホッフェンハイム)のゴールによってベネズエラに2-1で辛勝した。首位通過とはいえ、今大会ここまで“ブラジルらしさ”、“王者の風格”といったものは、まるで感じられない。

 6月27日(現地時間)、ブラジルは準々決勝をパラグアイと戦う。もちろんネイマールはいない。

 セレソンの10番にしてキャプテンという重責が、ネイマールに激しいストレスとフラストレーションを与えているのかもしれない。それを乗り越えて自らをコントロールできるようになるかどうか。当面、ブラジル代表の成否はそこにかかっている。

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