セリエ10大ニュース。世界に広まるトッティの自撮り

  • 利根川晶子●文 text by Tonegawa Akiko photo by Getty Images

【第7位】サンプドリアまさかの0-0-10?

 サンプドリアのミハイロビッチ監督は口数こそ多くないが、含蓄ある名言で選手の気持ちを盛り上げるのがうまい。

「もし勝つことができないのなら、負けないことだ」
「いいスタートを切らなくてもいい。重要なのはいい終わり方をすることだ」
「戦う者は時に負けるかも知れない。しかし戦わない者は始めから負けている」

 そんなミハイロビッチがセリエA第17節ラツィオ戦で奇抜な作戦に出た。なんとキックオフ時、センターラインにGKを除くすべての選手が一直線に並んだのである。前代未聞の0-0-10のフォーメーションかと誰もが驚いたが、どうやらこれは相手の度肝を抜く心理戦であったようだ。キックオフ後は選手たちはピッチに散らばり、結局は4-3-1-2の普通のシステムに戻っていった。ただ作戦はまるで効を奏さなかったようで、結局サンプドリアは3-0で敗れてしまった。

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