ミランCEO、マドリードへ。本田圭佑の残留は確実だ

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

オフィシャル誌編集長のミラン便り2014~2015(33)

 セリエAは今シーズンもほぼ全ての日程が終わろうとしている。日曜日の夜(5月24日)、ミランはトリノに快勝し(結果は3-0)、試合後、選手たちはサンシーロの観客たちに手を振り別れを告げた。もちろん苦難に満ちたシーズンの後だけに、明るいだけの挨拶ではない。なにしろ開幕当時に思い描いていた全ての目標にミランはたどり着くことができなかったのだから......。

ホーム最終戦、トリノ戦に先発フル出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS)ホーム最終戦、トリノ戦に先発フル出場した本田圭佑(BUZZI/FOOTBALL PRESS) 選手たちは手を振り、幸いにもミラニスタたちは彼らにブーイングではなく拍手を送った。しかしそこにフィリッポ・インザーギの姿はなかった。インザーギは前半終了後、ロッカールームに続くトンネルの中で主審と口論となり、退場処分となってしまったからだ。

 口論の理由は今シーズン13回目となるミランの選手へのレッドカードだった。この日は前半42分にDFザッカルドがトリノのMFモリナーロを倒したとして一発退場。ミランはまたも10対11で戦わなければならなくなった。ただ後半の早いうちにトリノも退場者を出し、数の均衡が保たれたのはミランにとっては幸いだった。

 退場者が非常に多かったことは、今シーズンの嘆くべきミランの不運のひとつだ。もちろんその多くは正当なジャッジではあったのだが、いくつかの退場処分に関しては精査が必要と思われるものもあった。

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る