ガリー・リネカーの再来?待望の本格派ストライカー現る (5ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi  photo by AFLO

【第1位】 ガリー・リネカーの再来? ハリー・ケインの衝撃

 昨シーズンまで「有望な若手のひとり」に過ぎなかったロンドン育ちのストライカーが、この1年で一気に覚醒した。それが、トッテナム・ホットスパーに所属する21歳のFWハリー・ケインだ。

 シーズン序盤、トッテナムを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督の信頼を掴むと、ゴールネットを次々と揺らし始め、終わってみればリーグ2位の21得点をマーク。リーグカップやヨーロッパリーグでのゴールを加えると、シーズン31得点を挙げたことになる。公式戦30得点以上は、1991-1992シーズンのガリー・リネカー(元トッテナムFW)以来となる23年ぶりの快挙だ。シーズン終了後には、イングランドサッカー選手協会(PFA)が選ぶ最優秀若手選手賞を受賞した。

 また、今年3月にイングランド代表に初招集されると、ユーロ予選のリトアニア戦でウェイン・ルーニーとの交代で代表デビュー。すると、出場からわずか79秒でゴールし、イングランド代表デビュー歴代最速ゴール記録を樹立したのである。

 プレミアリーグで“ハリケーン”のごとく大旋風を巻き起こしたハリー・ケイン。「フットボールの母国」イングランドから、待望のストライカーが久々に誕生した。

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