今シーズンのプレミアリーグで最も「残念」だった選手は? (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi  photo by Getty Images

【第8位】 W杯で話題となったバニシング・スプレー。もうひとつの使い道。

 フリーキックの際、主審がボールポジションや壁の位置を明確に示すことのできる新たな道具として、「バニシング・スプレー」が2014年のブラジル・ワールドカップで導入された。フィールドに噴霧してマーキングされた白線は、わずか数分で消えるようになっているシロモノである。そんな便利なアイテムが、今シーズンからプレミアリーグでも使用されるようになった。

 ブラジル・ワールドカップで使われたバニシング・スプレーは、『915 Fair Play』というアルゼンチンの会社が作ったもの。開発者は、「シェービングクリームのようなものがあれば、サッカーはよりフェアになる」と考え、バニシング・スプレーを発明したのだという。

 しかし、イングランド人はちょっと違った使い方をしているようだ。それは、2部リーグでの出来事。試合中、主審が転んで足を負傷し、ピッチに倒れ込んだ。選手たちは心配そうに主審のもとへ駆け寄ったが、その中のひとりがピッチに落ちているバニシング・スプレーを発見。すると、主審のお尻あたりにスプレーを拭きかけ、倒れている場所をマーキングしたのである。

 ちなみに、バニシング・スプレーは日本でも購入可能で、1缶2000円ほどで販売されている。いたずら好きな子どもたちにとっては、新たな遊び道具になるかもしれない。審判さん、お気をつけあれ。

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