特別な一戦に勝利のドルトムント。香川真司を輝かせたもの (2ページ目)
まずは前半15分に先制点を挙げる。ここまで4ゴールだが、先制点を挙げたことがなかった香川にとって、今季初めてと言っていい、明らかにチームを救うゴールだった。
「最終戦にきて、ここまでで初めての手応えというか......。大げさかもしれないけど、プレイの流動性や躍動感、それらが特に前半の攻撃は良かったんじゃないかなと思います」
少しためいきをつき、苦笑いをしながら試合を振り返った。
香川は4-2-3-1の2列目中央でプレイ。先発復帰したロイス(左)、オーバメヤン(1トップ)、ミキタリアン(右)という組み合わせは、これまでスピード感の違いに苦しむことが多かったが、この日は彼らとうまく共存した。時に引いてパスの出し手となり、時にゴール前でパスを受ける。そんな流動的な形が多く見られた。
2点目、3点目は香川のアシストから。2点目はペナルティエリア手前のワンツーでオーバメヤンを使った。
「ロイスがさわってコースがかわって上手く流れてきたんですけど、ああいうところでボールが入って来て、そこにロイス、オバ(オーバメヤン)がいるっていうのがすごく大事。(これまでは)なかなかボールが入って来なかったり、そこでコンビネーションが上手くいかなかったのが、マルコ(ロイス)が入ってすごくやりやすくなりました」
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